これまでの街歩き

ローマ「スペイン広場から南へ」/ イタリア

2006年4月25日(火) 初回放送

語り:桂 文珍

撮影時期:2006年3月

世界地図

地図

場所

“長靴”にたとえられる南北に長いイタリアの国土。首都ローマはイタリアの中部に位置します。気候は温暖で四季がはっきりしていますが、夏は乾燥しており冬は雨が多い土地です。街中にはイタリアで3番目に長いテベレ川が流れています。
「7つの丘の街」と呼ばれるローマ。その起伏のある地形はローマの特徴となっています。7つの丘からは、それぞれ違うローマの姿を見ることができます。
映画「ローマの休日」の出会いの場スペイン広場やバロック芸術の傑作といわれるトレビの泉などは観光客でにぎわい、世界有数の観光大国の姿を見せています。
一方、石畳の路地や下町、庶民の地区ではその落ち着いたたたずまいが世界の人びとを魅了しています。

Information

イタリアワイン

イタリアはワイン大国です。生産量は毎年、世界で一番を競っています。
イタリアの国土は南北に長く、様々な気候に恵まれています。そのため特徴のある様々なブドウが収穫され、そこから作るワインも多種に及びます。その数は一千種類以上。伝統も古く、ワイン発祥の地、ギリシャからワインが伝わってから、4千年が経ちます。
そのイタリアワインの事を詳しく教えてくれるところが、スペイン階段のすぐ脇にあります。その名もワインアカデミー。講師陣には、ヨーローッパでも著名な専門家や大学で講師をしている人などをそろえています。ソムリエの養成だけでなく、申し込めば、誰にでも個人授業をしてくれます。

ミモザの日

3月8日はミモザの日です。黄色いミモザの花が、日頃の感謝をこめて、男性から女性にプレゼントされるのです。恋人にだけでなく、母親や姉妹にも送ったりします。もともとは国連が女性の権利拡大を目指して作った《国際女性の日》。以前はデモなどが行われていましたが、女性の社会進出が進んだ現在、ローマではお祭りのようになってきました。ミモザの日には、街がミモザの花で黄色に染まります。女性達は小さなパーティーを開いたりするなど、この日を楽しんでいます。ミモザは今や、春の到来を告げる花となりました。

魚の日

火曜日と金曜日は魚の日。この日、ローマでは多くの人が肉食を控え、魚料理を食べています。その理由はキリスト教に由来します。もともと、金曜日はキリスト復活の聖なる曜日。聖書によると、キリストは湖で漁をしていた弟子たちの前に復活してその姿を現しました。弟子達が陸に上がると、火が起きて、その上に魚があったそうです。
火曜日が魚の日の理由は、日曜日が安息日で漁が無いため、月曜日に水揚げされた新鮮な魚を食べるためです。信仰とグルメ志向が結びついて、伝統は今も生きています。

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