これまでの街歩き

ブルージュ/ ベルギー

2008年7月10日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年6月

世界地図

地図

場所

ベルギー北西部に位置する、西フランドル州の州都「ブルージュ」。首都ブリュッセルからは、列車でわずか1時間の距離にあります。人口12万、言語はオランダ語。「北のベネチア」とも言われる水の街で、水路には50以上の橋がかかっています。ブルージュという名前は、オランダ語の「橋」という言葉からきています。
街は、北海に近い立地を生かし、13世紀から15世紀にかけて、ハンザ同盟の貿易拠点として北ヨーロッパ一の繁栄を誇りました。ヨーロッパ中から観光客の絶えない、ベルギー有数の観光地です。

Information

運河クルーズ

ブルージュの観光には、運河クルーズがおすすめ!運河から街を眺めると、きっと新たな発見があります。例えば、水位を測ってくれている神父さんの石像。水位が台座を越えると、水門を開けて水位を下げるんだとか。
また、緑のツタがきれいに絡まる石造りの橋。19世紀半ばにシーボルト博士が日本からヨーロッパへ持ち帰った「ナツヅタ」が、ブルージュに根付いているんです。
まるで中世にタイムスリップしたかのような、ボートから見上げる街並み。運河クルーズは、きっとブルージュの魅力を倍増させてくれるはず。
旧市街を一周するのに、およそ30分。料金は、大人5.7ユーロ。3月から11月までの運航です。

カリヨン

街の中心、マルクト広場にある鐘楼は、83メートルの高さを誇るブルージュのシンボルです。
鐘楼で毎日鳴らすこの鐘の音、ただの時報ではありません。実は、「カリヨン」と呼ばれる組み鐘を演奏した音楽なんです。13世紀から15世紀にかけて建てられたブルージュの鐘楼には、大小合わせて47個の組み鐘がつけられました。鐘のすぐ下に演奏室があり、鐘と鍵盤がそれぞれワイヤーで直結しています。カリヨンは、その鍵盤をこぶしで叩くようにして、力強く演奏します。週3回、鐘楼ではカリヨン奏者によるコンサートが開かれます。美しい音色、ぜひ聴いてみてください。

ダイヤモンドの研磨技術

ブルージュは、ダイヤモンドの研磨技術が誕生した街です。古代インドで産出されたダイヤモンドは、13世紀にベネチアを経由してブルージュに渡りました。
地球上で最も硬い物質・ダイヤをどうやって加工するのか?その答え「ダイヤをダイヤで削る」という方法を発見したのが、ブルージュの金細工師たちでした。
現在でも1ミリ削るのに2時間をかけ、原石を輝かせていきます。旧市街の中心にある「ダイヤモンド博物館」では、1日1回、研磨のデモンストレーションを見ることができます。

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