これまでの街歩き

ブルージュ/ ベルギー

2008年7月10日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年6月

街の「跳ね橋」

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朝、運河沿いを歩き、街の入り口にある大きな橋にやってきました。
正面には、街に4か所残る城門のうちの1つ、「十字の門」が見えます。すると突然、「ジリジリジリジリーーー!」という大音量が。遮断機まで降りてきて、橋はぐんぐん上がっています。
実は、ボートが運河を通るための跳ね橋だったんです。旧市街へ向かうビジネスマンが橋にたまっていきますが、みんな慣れた表情。警察官のおじさんも、「ボートはきれいだし、いい天気だから」と、イライラすることなく待っていました。こうした跳ね橋が、街に10か所近くあるんだとか。ブルージュの朝は、のんびりした時間が流れています。

街の「ボート乗り場」

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ブルージュの名物となっているのが、旧市街の運河を楽しむ白い遊覧ボート。運河沿いを歩いていると、きれいな花で飾られたボート乗り場を見つけました。そこには、お客さん一人一人を握手で歓迎している、88歳の元船長さんが。
102年前に創業した父親の後を継ぎ、遊覧ガイドを70年近くやられたそうです。引退後は、息子さんとお孫さんが頑張っているのだとか。

街の「ボーガン」

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街歩きの終わりに出会ったのは、ボーガンを楽しむ愉快なおじさんたち。でも、普通のボーガンとちょっと違うみたい。
高いポールの先、頭上36メートルの的を狙って、まっすぐ上向きに矢を放ちます。わけを聞いてみると、「14世紀にボーガンで狩りをしていたころ、風車の羽に的をつけて、鳥をしとめる練習をしていたんだ。でも風車をよく壊したから、このポールができた。以来、その伝統を受け継いでいるんだよ」と教えてくれました。ビールを飲みながら、みんなおそろいのジャケットで、とってもご機嫌でした。

※NHKサイトを離れます
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