これまでの街歩き

コタキナバル/ マレーシア

2013年5月28日(火) 初回放送

語り:市原悦子

撮影時期:2013年3月

世界地図

地図

場所

 多くの観光客が訪れるボルネオ島の玄関口。ボルネオ島はほぼ中央に赤道があり、高温多湿で熱帯雨林が広がっています。オランウータンなど、独特の進化を遂げた希少な固有種の宝庫です。近年、観光インフラが整備され、ダイビングなどを楽しめるリゾートスポットが数多く紹介されています。
 コタキナバルは、19世紀、イギリス人によって造られた街で、旧名は“ジェッセルトン”。マレーシアの独立後、“コタキナバル”という名前に変わりました。世界遺産のキナバル山(標高4095m)のすぐ近くにあるため、「キナバルの街」という意味です。多民族都市であることが特徴で、マレー人、中国系マレー人、海の民のバジャウ民族や首狩り族の末えいのドゥスン民族など先住民族の人たちも、一緒に暮らしています。
 近海では魚介類が豊富にとれるため、市場はいつも多くの人々でにぎわい、夜はおいしい屋台料理が楽しめます。

Information

マリマリ文化村

 コタキナバルの近郊にある“マリマリ文化村”は、かつての首狩り族など、5つの民族の暮らしぶりを再現している体験型アミューズメント施設です。来場者はガイドに付き添われ、昔ながらの調理法や火起こし、吹き矢など、先住民族の生活や習慣を楽しく学ぶことができます。村の長(おさ)とのあいさつや舞踊ショーなど、演出には工夫が凝らされ、熱帯の島で暮らす気分を味わえます。
 この施設が造られたのは、単なる観光目的だけではなく、地域の先住民族の伝統文化を記録するという役割もあるそうです。日々の生活に疲れを感じたら、この村を訪れて、楽しんでみてはいかがでしょうか?

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回のナビゲーターは、膨大なグルメのデータを持つ、旅行会社勤務のジェニーさん。多くの観光客を満足させてきたコタキナバルのグルメ・ベスト3を特別に教えてもらいます。

スチーム ボート

海に面したコタキナバルは、何といってもシーフードが最高!レストランから屋台まで、安くておいしい魚介類の料理を食べられます。スチームボートは、好きな具材を自分でチョイスして、スープで煮て食べる鍋料理。スープにはお店独自のコンソメ味やタイ風のものなど、いろいろな種類があります。

ABC

マレー語の「Air(水)・Batu(石)・Campur(混ぜる)」という言葉の頭文字をとって、“ABC”と呼ばれているかき氷です。氷と一緒にナッツやパスタ、ゼリー、とうもろこし、果物などが入っていて、栄養満点!暑さで疲れた時におススメのスイーツです。

コンローミー

見た目は黒い焼きそばですが、実は麺自体に味付けがされています。それは、甘みたっぷりの赤たまねぎを豚のラードでじっくり煮詰めてタレを作り、麺に直接絡めるというもの。この麺を豚のスープに浸し、つけ麺のように食べるのが定番なのだそうですよ。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

キナバル公園

 今回の“より道”は、ボルネオのジャングルを満喫できる「キナバル公園」です。
 この公園には、ボルネオ島の最高峰・キナバル山の登山口があります。コタキナバルから車に揺られて、およそ2時間。手つかずで残された太古からの熱帯雨林が広がります。巨大な尻尾のリスに遭遇したり、世界最大の花・ラフレシアを鑑賞したりと、ボルネオの大自然を体感します。樹上にはジャングルを上から眺められるように工夫されたつり橋がありました。ここにはなんと、日本人が第二次世界大戦中に掘り当てたという、露天の温泉もあるのだとか。
 さらに、ガイドさんから自分の村へ来ないかと誘われ、ボルネオの山あいにある集落へ。そこは、かつての首狩り族の村でした!

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