これまでの街歩き

プサン 港からプサン駅界わい/ 韓国

2013年11月19日(火) 初回放送

語り:小倉久寛

撮影時期:2013年9月

世界地図

地図

場所

 韓国南東部に位置する韓国第2の都市、プサン。世界有数の貿易都市として、コンテナ取り扱い量では世界第5位を誇ります。以前は小さな漁村に過ぎませんでしたが、朝鮮通信使がプサン港から日本に出航したり、倭館(わかん)という日本の居住区が置かれたりと、韓国と日本の玄関口として発展してきました。
 闇市から始まった国際市場や新鮮な魚介類が並ぶチャガルチ市場など、街には活気があふれています。若者が集まるナンポドンでは、プサン国際映画祭も開かれ、日本からも毎年多くの観光客が訪れています。

Information

プサン港の歴史

 プサン港では、高層ビルが立ち並ぶウォーターフロントが新しく開発されています。しかし、そこには激動の時代をくぐり抜けてきた背景がありました。
 17世紀、プサン港から朝鮮通信使という使節団が江戸幕府へと送り出されました。倭館と呼ばれる日本人の居住区が置かれ、貿易がさかんに行われました。朝鮮戦争が始まると、プサンにはアメリカ軍を中心とした国連軍が駐留し反撃の要となりました。その後、韓国の経済発展を支えてきたプサン港は、世界的な貿易港へと発展したのです。
 クルーズ船からは、プサンのきれいな夜景が見えますので、皆さんもプサンを訪れた際はぜひ楽しんでください。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 大学生カップル、ハン・スンフンさんとクォン・ヒョンジョンさんにデートにオススメ、プサンで大人気のグルメを紹介してもらいます。

チョッパル

チョッパルとは豚足のこと。プサンでは専門店が軒を連ねるほどの人気です。しょうゆと酒に、数種類の漢方薬を混ぜたタレでじっくり煮込んだ豚足を、キュウリとクラゲと一緒にエゴマの葉で包んで食べます。コリコリとしたお肉はコラーゲンたっぷりで、お肌もプルプルになると評判です。

ビビンタンミョン

サツマイモのでんぷんから作った春雨、タンミョン。もともとは中国から伝わったもので「唐麺」と書きます。野菜と一緒にゆでて、秘伝の辛いみそを絡めたら出来上がり。小腹がすいた時にサッと食べられるので、ぜひ試してみてください。

ホットック

長蛇の列ができる屋台で売られているのは、ホットック。焦げ目がつくまで焼き上げたもち粉と小麦粉のモチモチの生地の中に、ピーナッツとヒマワリの種を砕いたものが入っています。香ばしくて最高!気軽に食べられて、食べ歩きには最適のグルメです。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

カムチョン文化村

 プサンから車で約20分、「プサンのマチュピチュ」と呼ばれるカムチョン文化村にちょっとより道します。村の中を歩いてみると、いたるところにアートやオブジェがあふれています。もともとは過疎化が進んでいた村だったそうですが、お金をかけて再開発するのではなく、保存と再生の精神から街をアートで埋め尽くして活気を取り戻したんだそう。最新のデートスポットとして多くの若者が訪れています。銭湯を改装したアートスペースや、まか不思議な手の形をしたオブジェ。そして、丘の上から見える色とりどりの家の眺めは、まるでマチュピチュ!?

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