これまでの街歩き

癒やしの古都
チェンマイ/ タイ

2018年3月20日(火) 初回放送

語り:高橋克実

撮影時期:2017年11月

世界地図

地図

場所

 チェンマイはタイ北部の中心地。首都バンコクから北へ約700kmの位置にあります。標高は300m。爽やかな気候に恵まれているため、タイでは避暑地として人気があります。人口は27万。19世紀まではラーンナー王国という国の都でした。街の中心は全長6kmの堀で囲まれた正方形の旧市街。
 1296年、ラーンナー王国の初代メンラーイ王によって造られました。チェンマイとは「新しい城」という意味です。タイ北部では、モン族やビルマ族などさまざまな民族との交流を通して、建築、工芸、料理などさまざまな分野で「ラーンナー文化」と称される独自の文化が育まれました。その中心地チェンマイは、現在も織物、手すきの紙、銀細工などの工芸が盛んな街。王朝の文化を伝えています。

Information

癒やしの街の観光スポット

 おすすめの観光スポットを3つ紹介します。まずは歌手テレサ・テンさんが人生の最後を過ごしたホテルの部屋。1995年に亡くなった当時の状態で保存され「テレサ・テン博物館」として公開されています。旧市街ではラーンナー王国の初代メンラーイ王の銅像も見逃せません。というのも、この王様こそチェンマイの街を造った方。旧市街を囲む6kmの堀もこの王の時代に完成しました。
 そして、絶対に見逃せない名所といえば標高1053mに建つドイ・ステープ寺院です。仏教を広めた6代目の王が建立。以来、タイ北部屈指の聖地としてあがめられ、タイではここに来ないとチェンマイに来たことにはならないといわれるほどです。チェンマイの街を一望できる絶景も楽しめますよ。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

チェンマイの周辺はコメも野菜も山菜も育つ食材の宝庫。食文化の特徴は、野菜やハーブをたっぷり使った煮込み料理が多いことです。案内役はチェンマイっ子の女子大生ジジさん。伝統舞踊と食べることが趣味というジジさんに、おいしいだけでなく、美容や健康にも役立つ料理を選んでもらいました。

菜の花のスープ

チェンマイで「お母さんの味」と言われる家庭料理で、さわやかな酸味が特徴のスープです。酸味のもとはタマリンドという植物の実。豚のスペアリブでとっただしにタマリンドの実を加えて煮込むと、スープ全体がライムを絞ったようなスッキリした味に仕上がります。最後に菜の花をたっぷり入れて、さっと火が通ったら出来上がり。ビタミンを豊富に含むので美容にも役立つ一品です。

カノンジーン・ナーム・ンニャオ

ニウという花を具にした麺料理です。豚肉でだしをとったあと、辛しミソやトマトを入れ、そこにニウの花を加えて煮込みます。ニウ自体には味がないので、スープを濃いめにするのがポイント。これを素麺(そうめん)の上にかけていただきます。ニウの花はカルシウムの宝庫。骨美人を目指す女性は是非!

カオソーイ

世界的にも有名なチェンマイ名物の麺料理です。スープはカレーにココナツミルクを加えた、まろやかな味。一番の特徴は、ゆでた麺と揚げた麺の2種類の麺を入れることで、2つの異なる食感を同時に味わえます。ゆでた麺の“シコシコ”と揚げた麺の“サクサク”が、口の中で弾ける不思議な味です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

サンカムペーン温泉 つかって!食べて!癒されて!
語り:中村玉緒

 チェンマイ市街から東へ40km。“癒やしの街”チェンマイの人たちが、さらなる癒やしを求めて休日を過ごすサンカムペーン温泉を目指します。 乗り合いバスで1時間。森の中にある公営の入浴施設に到着しました。広い敷地に川のように流れているのは足湯です。訪れる人の多くは、家族や友人のグループ。みなさん足湯のほとりにシートを敷いて、一日のんびり過ごすしています。まるでピクニック。
 “肌が元気になる”“脚の痛みがなくなる”など、さまざまな効能も期待できるとか。地下から温泉が噴き出す源泉のそばでは、みなさんカゴに卵を入れ、お湯につけて温泉卵を作っていました。伺うと、たった10分でゆであがるとか。そんなに熱いのかと思い噴泉に近づくと、立ち入り禁止の文字が。「危険!105度だから近づくな」。沸騰したお湯よりも熱い温泉があるなんてビックリです。全身をつける風呂は個室になっていました。つかる時間は30分まで、と注意されました。長くつかるとのぼせてしまって、ゆで卵になっちゃうかな?

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