厦門(アモイ) コロンス島（鼓浪嶼）／ 中国
2006年5月2日（火） 初回放送
語り：中村梅雀
撮影時期：2006年3月
街の「運送業」
狭い路地が入り組むコロンス島では自動車は禁止。自転車も禁止。そこで、荷物を運ぶのに大活躍しているのがリヤカーです。朝早くにたくさん出会ったのは、魚や野菜を満載したリヤカー。後をついていくと、にぎやかな市場に到着しました。島の物流を一手に担うリヤカー軍団は、建設現場に資材を運んだり、ゴミを回収したりと大活躍。ただし、島の道は坂道が多いので、慣れているとは言いながらも急な上り坂では歯を食いしばって大変そうでした。
街の「お茶会」
ウーロン茶の本場、福建省。街を歩くと、道端に座ってお茶を楽しむ人たちに出会いました。まず茶器を温め、茶葉をゆっくり蒸らしてと、なかなか本格的。話を聞くと暇さえあれば朝から晩までお茶とおしゃべりでのんびり過ごすとか。ウーロン茶の楽しみ方を尋ねると、もう話が止まりません。湯の温度とタイミングが大切。そして味だけではなく香りをじっくり楽しむのだそうです。特に屋外で飲むお茶は格別で青空のような気分になるよと教えてくれました。
街の「絶景ポイント」
コロンス島一番の観光スポットは、標高およそ１００メートルの日光岩。頂上にある小さな展望台にはいつも観光客の姿が絶えません。島の子供たちに道を教わりながら、登ってみました。巨大な岩に囲まれた長い階段をひたすら上ってゆくと、突然目の前が開けて、３６０度のパノラマが広がります。コロンス島の建物は屋根の色がレンガ色に揃えられていて、上から見るとまるでヨーロッパの古い街のような美しさ。その向こうに見える厦門の高層ビルとは違う、この島の歴史を感じさせる風景でした。
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