これまでの街歩き

シドニー/ オーストラリア

2007年6月26日(火) 初回放送

語り:松田洋治

撮影時期:2007年3月

街の「地下室」

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通りを歩いていると、お店の前の地面に木の扉が付いています。
扉を開けて、かがんでいるレストランの店員さん。キャベツやネギ、食材を扉の中に運び入れていました。地下が厨房になっているそうです。なんでも、この辺りの古い建物にはみな地下室が付いていて、昔は倉庫として使っていたんだとか。便利な扉ですね。
「きれいな空も見えて、いい眺めですよ。」キャベツを受けながら、地下の店員さんが言っていた言葉が、とても印象的でした。

街の「犬」

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壊れた道路標識を直している、「街の何でも屋」さんに出会いました。見せたいものがあるというので、ついて行ってみると…
そこには、小さな犬の銅像が。おじさんの相棒、犬の「ビグルス」でした。毎日おじさんの家の前に座って、街のみんなに愛されていたというビグルス。死んでしまったビグルスを悲しんで、街の人たちが銅像を建ててくれたというのです。おじさん、そんな街に暮らしていることが、とても嬉しそうでした。ちょっと心温まるお話です。

街の「タウンクライヤー」

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街に響くラッパの音。鐘の音。そして大きな声。
「シドニー発祥の地、ロックスへようこそ!」街角に、派手な衣装の「タウンクライヤー」が立っていました。
1788年の植民地時代以来、タウンクライヤーは、本国イギリスの船から届くニュースを、街中に大声で伝える「歩く新聞」のような存在だったんです。今は、この街を訪れる人たちのためにイベントの紹介や道案内をしているんだとか。ブルーの帽子にフリフリのブラウス、ほんとに良くお似合いでした。これからも、誇りあるロックスの歴史をその姿で語り継いでいってほしいですね。

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