黄山宏村／ 中国
2008年10月16日（木） 初回放送
語り：矢崎 滋
撮影時期：2008年5月
街の「水路」
宏村の街中を縦横に走る水路。聞けば近くを流れる川から水を引いているんだとか。水路の水は昔から炊事や洗濯などに使われてきました。水路で洗濯をしていたお母さんは「宏村の人々が元気で長生きなのは、この水に秘訣があるのよ」と教えてくれました。
街の「絵描き」
宏村の街角では、必ずと言ってよいほどスケッチをする人を見かけます。たまたま出会った女の子三人組は、はるばる９時間もかけてこの街へスケッチに来ている女子大生。美術を専攻しているのですが、この街が「もう帰りたくないくらい好き」と気に入った様子でした。でも、スケッチをする人に街から一つだけお願いがあります。使った絵の具を、水路で洗い流さないで下さいとのこと。水路の水は生活用水ですからね。
街の「旅館」
水路の脇で、旅館を経営しているおじいさんに出会いました。水路の水を建物の床下に通すことで、夏でもエアコン要らずで快適に過ごせる部屋があるんだとか。一番高い所からは、宏村の屋並が良く見えます。おじいさんはこの街の生まれで、子供のときから出稼ぎをしていましたが、定年退職を期に故郷に帰って暮らすことにしたそうです。「葉っぱが根元に落ちるように、故郷へ帰ってくるんだ」という言葉が印象的でした。
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