これまでの街歩き

ナポリ/ イタリア

2013年4月2日(火) 初回放送

語り:萩原聖人

撮影時期:2013年2月

街の「マラドーナの祠(ほこら)」

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 ナポリには、街の至る所にキリストをまつった祠があります。歩いていると、カフェの横に少し変わった祠を発見。カフェのオーナーに聞いてみると、なんとサッカー選手のマラドーナをまつっているそうです。マラドーナは、かつて弱小チームだったナポリを2回も優勝に導いてくれたスター選手。現役を退いた今も、ナポリのサッカーファンの中では聖人としてあがめられているのだとか。祠にはマラドーナの髪の毛や、彼がナポリを去る時にファンが流した涙までまつられているそうです。

街の「修道院」

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 ナポリを一望する風景を見ようと長い階段をのぼっていると、子どもたちが建物の上からこの先は行き止まりだと教えてくれました。そこで、子どもたちのいる建物の屋上からナポリの風景を見せてもらうことにしました。中に入ると、待っていたのは修道女。ここは、両親が共働きの子どもたちを放課後に受け入れている修道院です。修道女たちは、子どもたちが両親の目の届かないところで道を踏み外さないよう、見守っているのだそうです。子どもたちと一緒に屋上にあがると、目に飛び込んできたのは頂上を雲に覆われた雄大なベズビオ山。眼下には、人々が肩を寄せ合って暮らすサニタ地区の街並みが広がっていました。

街の「スペイン貴族の家」

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 下町のサニタ地区を歩いていると、突然、豪華な建物が現れました。ここは1700年代にスペインの貴族が住んでいた家なんだとか。現在はアパートとして分譲されていますが、当時の輝かしい面影はまだ残されています。ここに住む女性に家の中を見せてもらうと、大きな部屋に高い天井、目を見張るような調度品がそろえられ、まるで貴族のような暮らしぶり。最近引っ越してきたばかりのこの女性、サニタ地区に残るナポリ本来の古き良き人情に魅力を感じて、ここに住む決心をしたのだそうです。

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