これまでの街歩き

ベルン/ スイス

2013年6月4日(火) 初回放送

語り:原田知世

撮影時期:2013年4月

街の「時計塔」

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 街の中心には、見るからに歴史のありそうな時計塔があります。正午前になると、周りはカメラを構えた人でいっぱい!お目当ては塔にあるからくり時計です。正午の鐘が鳴り終わるころ、塔の扉を開けるおじいさんがいます。時計塔の管理人さんで、なんと45代目になるのだとか。
 案内されて塔の上に行くと、大きな振り子と歯車が動いて時を刻んでいました。管理人さんは毎日、時計の誤差を30秒以内にしようと微調整しています。こうやって500年間も時計を守ってきたんですね。塔の屋根裏部屋からは、旧市街の街並みとアルプスを見渡すことができました。
 ベルンを訪れた時は、ぜひ時計塔の鐘の音に耳を傾けてみてくださいね。

街の「ケラー」

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 街を歩いていると、地面にフタをしたような場所をよく見かけます。中世の美しい街並みに気を取られて上ばかり見ていると、突然フタが開いて、人が現れるなんてことも!中をのぞいてみると地下室へ続く階段があり、下りていくと、そこには本がビッシリ!ここは古本屋さんで、「宝物が眠る地下室だよ」とお店にいた男性が教えてくれました。
 こうした地下室は“ケラー”と呼ばれ、もともとは中世の倉庫跡なのだとか。旧市街にはケラーがたくさんあり、今ではお店として利用されています。古本屋さんのほかにも、アンティークショップやレストラン、小さな劇場まであります。みなさんも中世の倉庫跡で、ステキな掘り出し物に出会えるかもしれませんよ。

街の「噴水」

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 路地を抜けて広場に出ると、大きな噴水のそばで子どもたちがコップで噴水の水を飲んでいます。ベルンには中世から残る噴水が100個以上もあり、今でも水飲み場として使われています。なかでも有名なのが、クラム通りの「子食い鬼の噴水」。この街では昔から子どもが言うことを聞かないと、「子食い鬼に食べられちゃうからね」と言って、しつけをしているのだとか。噴水の近くで出会った女性は、「私は良い子だったから連れてこられたことがないの」と自慢していました。500年間、ベルンの子どもたちを怖がらせてきたこの噴水は、今でも貫禄十分!今日も子どもたちの泣き声が街に響き渡っているのかもしれません。

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