これまでの街歩き

コルドバ/ スペイン

2014年9月9日(火) 初回放送

語り:中村梅雀

撮影時期:2014年6月

街の「哲学者」

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 歴史地区の入り口にあたる、城壁の門の近くに、大きな銅像が建っていました。通りかかった人に聞いてみると、ローマ時代の高名な哲学者セネカの像だそう。「セネカはコルドバ生まれだから、街の誇りなんだ」とのこと。 当時コルドバは、このあたりの中心都市として栄え、多くの学者や詩人を輩出しました。セネカはローマの皇帝ネロの家庭教師としても知られ、また彼が書いた悲劇は、後にあのシェイクスピアにも影響を与えたとも言われています。

街の「パティオ」

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 路地を歩いていると、窓辺から花があふれんばかりのお宅が。開いていた扉からのぞくと、中には格子の扉があり、その中には美しく整えられたパティオがありました。
 パティオ自慢のコルドバでは、格子戸の前までは、誰でも自由に入って見物していいのだそうです。観光馬車やタクシーが止まって見物していく家もあります。その家のご主人に伺うと「30年間かけて育てた」パティオなのだとか。水やりだけで2時間!手間はかかるけど、気分転換やリラックスには最適なのだそうです。
コルドバの旧市街には300近いパティオがあって、毎年5月に開かれるパティオ祭りでは、たくさんの庭が開放され、丹精込めたパティオを見ることができるそうです。

街の「屋台」

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 旧市街の東の地区、公園の脇に、テーブルとイスを並べてにぎわう大きなテントが。テントの中には大きな鍋が並んでいて、その鍋をのぞくと、中には…カタツムリ!コルドバ名物、カタツムリの屋台です。味は何種類かありますが、一番人気は、小さなカタツムリをミント入りの塩水でゆでたもの。コップ一杯1ユーロという安さです。
 食べ方は「外に出ている部分をかんで、吸う」のだそうですが、実演してもらっても、食べるスピードが早すぎて、よくわかりませんでした。この屋台のオーナーはおばあさんで、子どもと孫、一家総出で店を切り盛りしているのだとか。
 カタツムリ屋台は毎年3月から6月中旬にかけて、街の中心部に5軒ほど出るそうです。

※NHKサイトを離れます
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