何度見てもおもしろい!インディ・ジョーンズ4作品

インディ・ジョーンズ シリーズ【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

主演ハリソン・フォード、監督スティーブン・スピルバーグ、製作・原案ジョージ・ルーカス。今回ご紹介するのは、最強ヒットメーカーの決定版エンターテインメントです。

プレミアムシネマ「レイダース 失われたアーク≪聖ひつ≫」

3月3日(日)[BS]午後0:00〜1:56

この映画のそもそものきっかけは、学生時代からの知り合いで友人だったスピルバーグとルーカスがハワイでの休暇中のこと。“007のような活劇を作ってみたい!”というスピルバーグに、“こんなアイデアはどう?“とルーカスが話したのがインディ・ジョーンズの物語でした。

そして完成した「レイダース 失われたアーク≪聖ひつ≫」(1981)は世界中で大ヒット、40年以上も続く人気シリーズとなりました。
このシリーズには、2人が少年時代に大好きだった映画やコミックスへの熱い思いがこめられています。インディのキャラクターは傑作冒険映画「黄金」(1948)のハンフリー・ボガートをイメージしたということです。

プレミアムシネマ「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」

3月10日(日)[BS]午後1:00〜2:59

上海とインドが舞台の第2作「魔宮の伝説」(1984)に登場するのが、インディの相棒“ショート・ラウンド”。この名前はスピルバーグが敬愛するサミュエル・フラー監督の戦争映画「鬼軍曹ザック」(1951)に登場する少年からとられています。また、邪教集団と戦うという物語は、活劇映画の古典「ガンガ・ディン」(1939)を思わせます。

プレミアムシネマ「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」

3月16日(土)[BS]午後3:50〜5:58

聖杯伝説が題材の第3作「最後の聖戦」(1989)の見どころは、何といってもインディの父・ヘンリーを演じたショーン・コネリー。ハリソン・フォードと12歳しか違わないのですが、さすが初代007、貫禄とユーモアたっぷりです。

プレミアムシネマ「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」

3月23日(土)[BS]午後1:10〜3:14

第4作「クリスタル・スカルの王国」(2008)は、東西冷戦下の1950年代。強大なパワーのクリスタル・スカルをめぐってソ連との争奪戦が繰り広げられます。冒頭のカーチェイスで流れるのがエルビス・プレスリーの「ハウンド・ドッグ」。レーサーになるのが夢で、ロックンロールをこよなく愛するルーカスならではの趣味だと思います。

ハリソン・フォードはもちろんですが、パートナーのマリオンを演じたカレン・アレン、仲間のサラーを演じたジョン・リス・デイビスと並び、シリーズ最多3作に出演しているのが、パット・ローチ。「レイダース」では飛行場でインディと戦い、「魔宮の伝説」でも悪役、「最後の聖戦」ではゲシュタポを演じました。ローチはもともとプロレスラーで、身長196センチの屈強な肉体で数々の映画に出演。2004年、67歳でなくなり、残念ながら、第4作の出演はかないませんでした。

何度見てもおもしろいインディ・ジョーンズ4作品。どうぞお楽しみに!


坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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